石灰石事業

現在、採掘を行っているのは、この石灰岩鉱床のほぼ中央部に位置する黒姫山南東側の「権現切羽」で、採掘法はベンチカット法(階段採掘法)を採用しています。採掘された鉱石は、一次破砕され、ベルトコンベア(全長約2km)で山元にある選鉱場に運搬し、用途に応じて、破砕、水洗、篩い分け、整粒されます。なお、当地区は典型的な日本海気候区に位置していることから、冬季の採掘箇所は毎年約5~8mの積雪に見舞われ、採掘条件が非常に厳しい鉱山といえます。
選鉱された石灰石はほぼ全量CBC(ベルトコンベア:全長約6km)にて、24時間運転(品種毎のタイムシェアリング)で工場にある石灰石置場に送られ、自社用はセメント・タンカル用原料として使用されます。一方、販売用の石灰石(鉄鋼用・骨材用等)は、工場の置場から約1.5kmの地下ベルトコンベアによって姫川港から出荷されます。出荷先は秋田県から島根県までの沿岸部をはじめ、遠く韓国、台湾にも輸出しています。
製品紹介
当社で採掘される不純物が少ない良質な石灰石(炭酸カルシウム)は、様々な用途の石灰石製品として使用されております。- タンカル・フィラー
石灰石を微粉砕した粉体で、排煙脱硫剤やアスファルト合材フィラー・コンクリート混和材として使用されます。 - 石灰石 砕石・砂
石灰石を用途に応じて、破砕、水洗、篩分け、整粒し、コンクリート・土木用骨材や鉄鋼用造滓剤(フラックス)として使用されます。