リサイクル資源事業

 明星セメントでは各種多くの廃棄物をリサイクル処理しています。
 セメントを製造する工程は「高温焼成」と言う特性を持つ為、安全かつ大量の廃棄物を処理できるのです。
 セメントを製造する焼成温度が1,450℃と非常に高温なことから、ほとんどの廃棄物を無害処理することができます。
 処理する廃棄物はセメントの原料の一部として利用します。可燃性の廃棄物はセメントを焼成するエネルギーの一部として利用し、残った燃え殻についてもセメントの原料の一部として取り込まれます。廃棄物の成分の全てを再利用することができる為、副産物が一切発生しません。
 リサイクル処理している廃棄物は主に火力発電所から発生するばいじん・燃え殻、下水処理場から発生する汚泥や、鉄鋼業から発生する鉱さい、廃プラスチック類、木くずなどがあり、この他にも多くの種類の廃棄物を受入れしています。
 その中でも木くずについてはセメント製造工程でのリサイクル処理だけでなく、明星セメントの破砕処理施設で破砕処理を行い、木質系バイオマス燃料として隣接するサミット明星パワー(株)糸魚川バイオマス発電所へ供給をしています。また、ここから発生するばいじん・燃え殻についても、石炭を燃料とした糸魚川発電(株)から発生するばいじん・燃え殻と共に明星セメントでリサイクル処理をしています。
 廃棄物の利用に際しては、セメントの品質に影響がないよう事前に調査・検討した上、使用できる数量の限度を計量し調合しています。

 各産業から発生する多種多様な廃棄物をセメントの原料および燃料としてリサイクルし、社会全体のリサイクル活動に大きく貢献し、循環型社会の構築と地球環境の保全に取り組んでいます。


※ASR再資源化施設活用率



プレヒータ:隣接する3号プレヒータ(右)と4号プレヒータ。手前に横たわるのは、4号キルンです。燃焼温度は約1500℃と、超高温です。 木屑:バイオマス発電所で燃焼される木屑チップについては、県外からも搬送されてきます。 破砕設備:各地より積送された柱や梁などの木質系廃材は、破砕処理設備にて粉砕されチップ化しています。